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それはまだ努力とは呼べない

25歳で大学1年生になった人の日常

愛知の型

製造業を中心とした、トヨタグループのヒエラルキーで形成されている仕事都市。就職先はトヨタを筆頭にデンソー、アイシン、自動織機、紡織、合成、ジェイテクト東海理化とtier1からtier2,tier3と無限連鎖を誇る。士農工商の工が大多数を占める社会である。

筆者はそれらの企業におそらく近い大学を出たことで、転職しようにも上記の無限連鎖グループのどこかで、と紹介されることが多い。

18歳の時、就職先を適当に決め、適当に呼吸して生きていた私は肩書き重視の格差社会を目の当たりにし、同じ仕事むしろそれ以上のことをしても大卒,院卒を抜かせない事実を知った。その彼らにマウントを取られる日々、その彼らは名前を書けば入れる大学、という屈辱の日々を7年間過ごした。そして7年間、金を貯め続けた。

ならば、誰でも始められるライフハックは何かと5秒考えた結果、勉強である。なぜ気づかなかったのか。勉強して大学へ行き人生変えればいいんだと気付き、酒とタバコという無駄なものを辞め、人間関係を全て切りその時間を排除し、7ヶ月間「明日死ぬつもり」で勉強した。結果、本来なら人生で出会わなかったであろう、素晴らしい友人と出会い、切磋琢磨することができた。人生の僧侶とも出会った。人生は変えられた。

人生は変えられたが、仕事については変わらない。元の型に戻され、歯車のように奴隷となり、仕事をしている。この会社の最も無知なところがここである。もし仮に、万が一にも筆者がシカゴ大学へ行きコンピュータサイエンティストとして成果をあげようが、電気電子学会で優秀賞を取ろうが、3カ国語喋れようが、名古屋大学を出ようが、脳死仕事にぶちこまれる。働けるのがありがたい、という境地には辿り着いていないため、日々起死回生の逆転を伺いつつ、目の前の「なんの努力も, 又はなんの考えも持たない人間」を懐疑的に見ながら生きている。

 

難しいですね、人生って。結婚式もそうです。彼女は挙げたいと言っても、家族に会えなかったという経験は一生消えません。それを諦めれば催行は叶います。どっちかとれよなんてことはわかってます。彼女の意見を最優先することを常に考えていますが、後に妹2人の結婚式で両親が揃っていたらどう思いますか?あの時は来れなかったねと笑い話にできますか?人生の晴れ舞台で?妹と両親を眺めながら?どちらにせよ、決断せねばなりません。

仕事に対しても、いつか天職と言える何か、または今までの人生の集大成となるようなものがあると信じて、今は耐えている。求めるもので選択は変わってくる。どうする自分