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それはまだ努力とは呼べない

25歳で大学1年生になった人の日常

格好良いとはなんて格好悪いんだ

大学内で感じる「かっこつけかた」が人によってだいぶ違うようです.

私も中学生あたりから「女子」を意識するようになりました.日々,モテたいとか,かっこいいって言われたいとか多少考えていました.通学靴を真っ先にナイキに替えたのも,洋服をしまむらで買わなくなったのもそのせいです.

高校生にもなると恋をするものだからもっとかっこつけるようになります.
好きな人がいたからちゃんとかっこをつけていました."ちょっと"丈の違う学生服を着て"ちょっと"友達と差をつけたつもりでいました.かばんなんて学校指定のはダサいからショルダーバッグを買いました.ズボンはパンツ,ジャンパーはブルゾンなんて言うようになりました.
そのうちJポップなんてダセーよなんて嘯いてヒップホップを聞くようになりました.ロックもパンクも聞くようになりました.(※Jポップは最高です)

 

中学生時代が終わって人並程度に勉強はしていたが(試験で7割~8割取れる程度),この程度じゃここらへんでいいかな,自分より下のやつも沢山いるし.という後に私の人生の一生の後悔をすることを知らなかった少年は,

そんなくだらない理由から地元の工業高校という学校に行きました.


そこにはそこのヒエラルキー内で「かっこいい」とされる同級生や年上たちがいっぱいいました.そういう人たちを見てるうちに青年期の私の基準が徐々に変わってきました.

勉強はしない(している内に入らない),昼休みになったらタバコを吸いに校外へいく,夜は袋井や掛川の馬鹿女と朝まで酒を飲む,バイクに乗る,漫画の世界かのような暴力を振るう(ここでは記述できない様な内容の為割愛),1年生を夜中呼び出して正座 など

 

ここにはおかしなヒエラルキーが存在していた.

 

15歳ながら私は「こんなんでいいのだろうか」という思いを拭いきれず,そんな彼らと一生に一度しかない高校時代を過ごした.

 

要は,嫌われたくなかったのですね.

 

嫌われたくなかったので,好きでもない人間と関わり,好きでもないことをし,吸いたくもないタバコを吸い,お酒を飲み,周りが勉強していないから勉強しない,逃げていたのである.自分の感情から.ずっと後ろめたさというか,モヤモヤというか,こんなことをするために生まれてきたのだろうかと自問自答するようになる.

 

自分を律することができなく,環境に依存してしまったのである.

これが両親の言っていた「ひろしくんと同じ高校へ行きなさい」というお達しであり,朱に入れば朱色になってしまうのが当時の私であった.それでも,そんなヒエラルキー内の中で"かっこいい"やつでいようとしてしまったため,何度もお母さんを悲しませた.

 
今だからこそ言いますが,わかりやすくかっこいいやつなんて一番かっこ悪くなるんです.パラダイムがシフトしたんです.

そうなると「かっこいい」のパラメータが変わってきます.服装とか髪型とかはあまりかっこいいに関係なくなってきます.
もっと中身のかっこ良さが大事になってくるんですね.

 


あいつあんなおもしれーとか,あんな気の利いたことやってくれたとか,あんな音楽聞いてやがるとか,あんな小説読んでやがる,あんな国へ行ってインターンしてるんだ,ルワンダってどんな行動力だよなんて思うようになってくるんです.

ここが「かっこいい」の分岐点だと思います.

私の年齢(28歳)になっても未だ「かっこいい」のパラダイムがシフトしていない人たちを多く見かけます.一般学生でもそうです.見かけのかっこ良さを重視する人たちです.

勉強や試験でも点数が取れれば良いのでしょうが,それだけの優越感を得たい会話というのも違うかなと思います.

私が負けていた1年生前期まではいいとして,1年後期から電磁気,材料力学とかは簡単でたまたま満点はとれたり,70人くらい順位は抜かしましたが,どうでもいいです.

自慢するならせめて私に負けないでください.


「オレこんなかっこいい服着てるんだぜ」って顔して歩く人たちも見ると正直白けてしまいます.
お前が服持ってないだけだろという言葉では無く,ほんとにかっこいいやつなんて家でパンツいっちょでもかっこいいんです.
財津君なんてパーカー1枚でもはやクラブのセキュリティばりのガタイで迫力があります.

「かわいい」とかも定義が曖昧で,内面から溢れ出るものだと思うんです.


服装とか髪型とかどうでもいいんです.そんなのはオプションです.身長が高い方がいいとか,まつげが何mm長い方がいいとか,学歴がこうがいいとか,「入れ物」に拘っている人はたくさんいます.

確かに見かけかっこいい方が男の子ウケ・女の子ウケはいいです.認めます.

でもそんなのほんとにかっこいいやつじゃないんです.

この年にもなると女の子を喜ばせるのがうまいやつらなんていっぱいいます.
はっきり言ってそんなのクソです.

女の子の好きなことと男の子の好きなことは絶対違うんです.
病的なまでに思慮深い私からすれば,大学にいる雑な男なんてものはどうしようもないもので,女心なんてこれっぽっちもわかりっこないんです.雑な男と交際があったり男女比が9:1くらいの環境にいるとそこの「普通」に流されがちですが,男ってみんなこうなのかなとか思ってしまいがちですが,見失っちゃダメなんです.

一人の人を大切にするとか,公用の場でもその発言をするだろうかとか.気を遣い,気を配るとか.

それをちゃんとわかった上で,女の子ならこう考えるかなって予想するんです.

自分がそういう気持ちになるわけじゃなくて予想してわかってあげようと努力するんです.

自分という物差しが中心ではなく,相手は何を感じて生活しているのだろうとか,

優先順位はなんだろうとか,趣味はなんだろうとか,バックグラウンドから人物像を察するんです. 他人からのゴシップで判断なんてもってのほかで,他者情報バイアスは最もかけてはならないと思っています.自分の目で見て話してみて,どんな人か知りにいくんです.

 

自分の目で見た全て,それが真実です. 

 

「○○さんが××だった」

「○○さんはこういう人だ」

そんな他人からの意見は全く問題ではないのです.
そういう基本的なとこがわかんなくて「オレ案外モテる」なんて思ってるやつは一番かっこ悪いです.
私見だと女の子にモテる人達はたいてい演技がうまい人です.女心をわかったふりするやつらです.大抵優しい声をだします.

私は大学内で別にモテもしないし,いたって平凡です.

明らかに女の子に嫌われるようなこともします.

どうでもいい人には下ネタとか下品なこととか,その人が大学内の男にゴマすってる時のモノマネを素直に思っている通りやるとか,それで注意というか,誰にでもそういった態度をとっていると誰からも信用されなくなる,とか本音で言ったりそんなことをします.そういうときオレは昔の気持ちのまま正直に生きていると思います.そうするとだいたい嫌われます.

さて,話は長くなりました.
この辺でお開き.